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Rasping
イヤホンしてるのに
耳障りな笑い声が聞こえてくんだ
電車の中から見える景色は
いつも同じさ
一人きり退屈な鉛の街で
窓越しに映り込むこの僕に
「そろそろか」
ささやいた小さな声が聞こえる
耳障りな喧騒が
目障りは干渉が
僕をまた締め付けているんだ
心にもないような言葉が宙に舞ったなら
僕はどうすりゃいい?
耳障りなその声が
目障りな現状が
僕をここに縛り付けてるんだ
回りくどい感情は
何処かに捨ててきてしまったから
思い出せないよ
耳障りな喧騒も目障りな干渉も
僕の中 僕が作り出していた
置いてきた感情はどこかで見つけ出すから
それまでさよなら
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